4.通勤の運動量はバカにできない
コロナ前であれば、会社勤めされている方であれば身体活動については通勤や会社での活動でほとんど運動量が賄えていました。歩行だけではなく、駅の階段、満員電車での踏ん張り、オフィス内での移動、ランチに出かける際の歩行など「毎日、3メッツ以上の身体活動を60分」はかなり低いハードルです。
では通勤がない「テレワーク」の場合はどうでしょう。何も考えず、仕事をすることにだけ考えた場合、以下のような生活に陥ります。
・朝起きる
・朝食を済ませる
・最低限の身支度をする
・デスクに向かう(座りっぱなし)
・昼食を食べる
・デスクに向かう(座りっぱなし)
・夕食を食べる
・子供と遊ぶ
・残業があればデスクに向かう(座りっぱなし) 残業がない場合、友達とオンライン飲み会(座りっぱなし)
となります。運動量で見たときに座って寝るだけの生活です。休日に趣味の運動を行っていたとしても、これでは不足です。
通勤時間が浮いた分、「毎日、3メッツ以上の身体活動を60分」を実施する必要があります。
5.具体的な「テレワーク」での運動目安
「テレワーク」のメリットして通勤の時間が浮く、通勤ラッシュにもまれなくてよいなど楽なポイントばかりがフォーカスされます。ただ、運動量の損失は大きく、浮いた時間に「毎日、3メッツ以上の身体活動を60分」する必要があります。
では、何をやるのか。これは生活様式によって異なってきます。
一人暮らしの方は家事や買い出しをこれまで通り実施しますので、できた余裕で少し遠めのスーパーまで足を伸ばしてみる、朝の仕事の前の散歩の習慣をつける、エレベーターを使わずに階段を使うなどの工夫で補うことができるかと思います。
所帯を持たれている「お母さん」も家事や買い物で運動量が相当数稼げますので、少しの工夫で問題ないかと思います。
一番対応が必要なのは、テレワーク前は「外で働いてるんだから、家のことは全部お任せ」のスタイルをとってきた「お父さん」です。通勤しなくなり、座りっぱなし、家事はやらない状況ですと危険信号です。
では、具体的に何をやればよいか?わざわざ散歩の習慣をつける前にできることがいくらでもあります。
・掃除
・洗濯
・食器洗い
・ゴミ出し
・買い物
・犬の散歩
浮いた通勤時間で家族が喜ぶことをやるのが一番です。足りない分は気分転換の散歩などで補えばよいのです。
奥様、お子様も運動不足の場合、家族でウォーキングというのもよいかと思います。
6.運動以外の生活習慣ももちろん大切
今回は運動をテーマに取り組みましたが、食事、睡眠、ストレスなどについても合わせて考えることが必要です。
今回紹介した運動を実施したとしても暴飲暴食をしていれば意味がありません。
これらの他のテーマについては別の記事にて発信してゆきたいと思います。